葬儀の基礎知識葬儀後
四十九日から
納骨と埋葬
仮納骨
さまざまな事情で1年以上も埋骨できない場合があります。この場合、寺院または納骨堂に仮納めします。
一度、菩提寺と相談いたしましょう。
忌明け法要までに用意しておくもの
仏式では、火葬にしたお骨をいったん自宅に安置し、初七日から四十九日までの7日ごとの法要のうちで、都合の良い日に納骨・埋骨を行うことが多いようです。しかし、火葬が終わったらすぐに墓地に埋骨することもあります。
神式、キリスト教式の納骨・埋葬
神式、キリスト教式は本来、土葬で、葬儀の日に埋葬をすませていました。しかし、現在では火葬が多くなり、五十日祭の日に納骨・埋葬することが多くなっています。
キリスト教のカトリックでは、7日目の追ミサの日か、翌日の召天記念日などを選んで納骨・埋葬することが多いようです。
仏式の納骨・埋葬までの祀り方
火葬後お骨を自宅に安置している間は、朝夕供養をします。
自宅での供養は、仏壇の前や床の間などに白い布を覆った小机を用意し、遺影の前に位牌を置き、樒、線香、ろうそくなどを飾り、いただいた菓子、果物、故人の好物などを供え、遺骨を安置します。
水は毎日供え、子ども用などの小さい飯茶わんでご飯などを供えます。(故人の茶わんは火葬の時、割ります)
神式の納骨・埋骨までの祀り方
霊前に榊、花、ろうそくなどを飾り、洗米、塩、お神酒、果物、菓子、故人の好物を供えます。
毎日、水のほかに小さな木皿にご飯を供えることもあります。
キリスト教式の納骨・埋骨までの祀り方
納骨・埋骨の時まで、お骨の前に花やろうそくを飾ります。供物には特別な定まりがありません。
埋骨式(納骨式)に準備するもの
- 仏式:野道具、樒、供物、花、マッチ、線香、ろうそく、水(桶に入れてひしゃくを添える)など
- 神式:玉串
- キリスト教式:献花 ※その他
- 僧侶、神職、神父、牧師などへの謝礼
- 埋葬許可証(納骨がすむと、納骨した寺や墓地の管理人が預かる)
- 埋骨式(納骨式)を通知する範囲:遺族、近親者、親しい友人、知人。
※埋骨式(納骨式)の時間と場所を連絡し、列席を依頼しておく。
埋骨式(納骨式)の順序
仏式
お骨をお墓のなかに安置し、埋葬する。墓石が整っていない時は、白木の墓標を立てておく。
埋骨が終わると僧侶の読経のなかを一同で焼香し、冥福を祈る。
※納骨堂に納める納骨式の場合は、遺骨をなかに安置し、その前に焼香台を置き、一同が集まって同じように読経焼香をします。
キリスト教式
埋骨・納骨が終わると、神父または牧師が祈祷し、一同で聖歌などを歌うなどして、埋葬を終わります。
四十九日から一周忌・
遺族側の心得
- 四十九日(七七日〈なななぬか〉)に、忌明け法要を営む。
- 埋葬または納骨をする。
- 白木の位牌を菩提寺と相談して処置し、塗り位牌を仏壇に安置する。
- 香典返しをする。
- 形見分けをする。
- 百カ日の法要を行う。
- 一周忌の法要を行う。
四十九日から初盆の供養
四十九日から一周忌
- 百カ日(100日目)を迎えるまで、特に大きな法要は行いません。
- 百カ日法要の次は一周忌になります。
月命日
- 毎月めぐってくる故人の亡くなった日を月命日といい、仏壇に花を供えたり、供物を供えたりします。
僧侶へのもてなし
- 初七日、七七日のような大きな法要と、内輪の法要では僧侶への謝礼の金額も当然違ってきます。
地域により金額がことなりますので、不明な場合は年長者または弊社に相談してください。
その際、表書きは「御布施」「御経料」です。 - 御布施の他に「御車料」も必要です。
法要の時の遺族の服装
- 初七日から三回忌までは、男女とも正式喪服がふつうです。
お彼岸
- 春・秋、お彼岸は、春分・秋分の日をはさんで1週間つとめる期間です。そうすることがご先祖さまへの供養につながるといわれています。
新盆(初盆)
- 仏壇の前に精霊棚を設ける地方もあります。初物の農作物でつくった供物を飾り、供養膳に精進料理を盛って供えます。故人の好物なども供えるといいでしょう。
- お盆の間は、精霊に自分の家を教えるため、仏壇のそばや軒先などに提灯や新盆灯籠を飾るものとされています。この時の提灯は、新盆を迎える家でととのえたり、親戚知人などから贈られたりします。
- 新盆には、僧侶に読経を頼みますが、お盆は僧侶がもっとも多忙な時なので、早めに依頼しておきましょう。
墓参り
- お盆(一般には7月13日をお盆の入りとし、お盆明けの16日までの4日間。関西方面では旧暦の7月15日、月遅れの8月15日を中心にお盆をつとめます。)の、最初の日に墓参りをし、墓地を清め、香華を手向け、だんごや野菜果物などを供えてお参りします。
- 墓参りには、僧侶や近親者、親しい友人、知人に行ってもらうにこしたことはありませんが、墓が遠くてそれができそうにない時は、僧侶や近親者、友人、知人を家に招いて法要し、故人を偲びます。
迎え火・送り火
初盆の場合
- 7月31日の夜に迎え火を焚いて、8月24日の夜に送り火を焚きます。
例年の場合
- 13日に、おがらを焚いて精霊をお迎えします。
- 棚経がある場合は、お寺さまが来られる前に行います。
- 15日に送り火を焚き、精霊をお送りします。
巳午(みんま)
松山地方独特の慣習
巳午(みんま)は、松山地方に残る民間の伝承行事ですが、これはその年に亡くなった方のお正月の意味を持つもので、該当するたいていの家で行われています。
12月の最初の巳の日、または第2の巳の日に、あちらこちらの墓地でこの光景が見られます。
巳午の仕方や過ごし方は、地域や家によって異なりますが、これといった決まりはありません。
準備するもの
- 重ね餅(当日の朝についたものを用いる慣習があり、餅屋に予約しておくとよい)
- しめ飾り・杖・草履(巳午セットとして、弊社で販売しております)
前日までにお墓の掃除をしておきましょう。
当日行うこと
- 1. 自宅に簡単な祭壇を設け、お位牌をまつる。重ね餅、しめ飾り、菓子、果物などを供える。
- 2. 正午に墓地に参り、しめ飾りを燃やして餅をあぶり、墓前で食べる。
- 3. 墓参りが終わったら、飲食でもてなす。
一周忌・年忌法要
- 寺院と日時の打ち合わせをします。
- 年忌法要は、一周忌、三回忌、七、十三、十七、二十三、二十七、三十三回忌・・・と続きます。
- 亡くなった翌年の命日までに一周忌をおこない、その翌年(満2年目)に三回忌と数えます。
ご不明な点等ございましたら、弊社にお申し付けください。